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放送大学の体験談

私の放送大学の入学から卒業まで、卒業後の体験を放送大学に興味がある方や「放送大学ってどんな大学?」と思っている方に向けた体験談を書きたいと思います。


放送大学のシステム

まず放送大学のシステムですが、全科履修生、科目履修生、選科履修生、集中科目履修生の4つの学生の種類があります。

全科履修生は俗にいう一般的な大学生で126単位を取れば卒業というシステムです。

科目履修生は好きな科目だけを一学期だけ学ぶことを目的としています。

選科履修生も好きな科目だけを学ぶシステムで、科目履修生と似ていると思いますが、こちらは二学期(1年)を通して学ぶことができます。

集中科目履修生は主に夏休みだけ集中的に司書教諭資格に向けた科目や看護師資格取得に向けた科目を集中的に学ぶシステムです。

この4つのシステムで自分に合う所に属することができます。

そんな中、私は全科履修生、一般的な大学生としての体験をお話ししようと思います。

入学のきっかけ

まず、放送大学に入学しようと思ったキッカケですが、その前に私の過去を少し振り返らないといけません。

少しばかり私は高校時代に医者になりたく、地元の医科大学を受験し、苦労の勉強の末、合格しました。

しかし、私は高校を一度自主退学しており同級生と4学年差のブランクを負ってしまいました。

そのことを心配した医科大学の職員、教授から合格後に呼び出され、こう言われました。「君が医者になるには最短でも32歳になるがそれで本当に入学しますか?」と言われました。

正直、私は母子家庭で経済的にも決して裕福ではありませんでした。母が働き、祖母は老衰で介護施設で寝たきり、母は6年後に定年を迎えます。

その時私は22歳。このまま医大に入学して最短で医者になることができたとしても10年+α年。

母の定年は6年後ですので入学しても途中で学費が払えなくなってしまいます。

もちろんアルバイトをすれば少しでも学費を自分で用意できると思いましたが、医科大学の学費は高くとても補えないと考えました。

奨学金を使えば良い、と気づいたのは相当後になってからでした。  

そんなこともあり、私は第二志望の映像・音響関係の仕事に就くべく、宮城県仙台市某所にある2年制の専門学校へ入学し、一人暮らしを始めました。

奨学金があると知ったのはこの時でした。

私はラジオ局でアルバイトをしながら無事卒業が確定し、東京を中心に制作会社などの内定をありがたいもので16社頂い、あとは卒業式を待つだけでした。

卒業式は2011年3月14日。私は内定先への引越し準備を行なっていました。

しかし、2011年3月11日、東日本大震災が起こり、東北はもちろん、首都圏にも影響が出ました。もちろん、私も被災し、避難所生活を余儀なくされました。

しかも、追い討ちをかけるように、内定を頂いた企業16社の内定を全て失いました。

私は、何をするでもなく、ほとぼりが冷めた時期に実家へ帰りました。そして、小さなパソコン教室の講師助手として働き始めました。  

そんな時に出会ったのが、『放送大学』でした。出会ったのはパソコン教室で、教えている最中に放送大学のページを開いていた生徒がいたことでした。

最初、私は「あぁ、そんな大学もあったなぁ」くらいにしか思っていませんでした。

しかし、自宅で検索し「自己学習」「大学に通うことはほとんどない」ということからどんどん興味が湧いてきました。

パソコン教室の仕事はあくまでアルバイトで将来なくなってしまうことを知っていた私は、頭をリセットし、「大学卒業」という学歴が欲しいと考えました。

どうせなくなってしまう職場であれば、何か違うところに就職をしたい、と考えた私はテレビ局への就職を目指すことにしました。

しかし、あまり知られてはいませんが、テレビ局に就職するには大学卒業以上が必要でした。

「自己学習」「大学にあまり通う必要がない」、それであれば働きながら「大学卒業」が取れるのではないか、と考え、言わば楽観的な考えで願書を書き、大学へ応募しました。

ちなみに入学金は20,000円、学費は1単位5,500円、1教科11,000円です。そして、放送大学には受験は書類選考だけで、学力試験や面接はありません。

「学費も安いし、時間も取れる、その間にアルバイトもできる、結構簡単に卒業できるかも」「取りたい資格もないし、卒業すれば初任給が高くなるし」そんなことを考えていたのを今、ものすごく後悔しています。

しかし、その頃はそんなことは全く考えませんでした。

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3年次に編入

かくして、私は放送大学の全科履修生(普通の大学生)に編入しました。

専門学校で学んだ2年間の単位がそのまま引き継ぎになり、私は普通の大学でいうところの3年次編入という形で放送大学生になりました。

放送大学には様々なコースがあります。本当であれば「情報コース」を選択すべきでしょうが、テレビ局以外の就職も視野に入れ「心理と教育コース」へ入りました。

ちなみに放送大学では学部は教養学部の1つしかありません。教養学部、心理と教育コースとなります。

私が最初の学期で申請した単位は16単位でした。言わば8科目、これが平均だろうと思い申請しました。

授業は自宅で放送大学のテレビチャンネルやラジオチャンネルに合わせて授業が始まる時間に勉強すれば良いだけ。授業は45分。それほど長くはありません。

しかし、内容が濃い、濃すぎる。普通の大学であれば90分の授業でやる内容を放送大学では45分に凝縮して行います。

正直言って、1回の放送じゃわかりません。全然ついていけず、どうしたものか、と考えていたら「録画すればいいじゃないか」ということに気づきました。

今まで朝早くだったり夜遅くだったり、お昼真っ只中だったりと、授業の放送がバラバラだったのが録画することによって自分の好きな時間に勉強することができました。

しかし、それが仇となります。録画してしまえば暇な時間に勉強すればいいや……と勉強を後回しにしてしまいました。

その結果、中間試験はかなり苦労しました。

試験の難易度

中間試験は最初に教材が届いた際に問題とマークシート、返信用封筒が挟まっており、それを期限までに郵送、またはパソコンで自分のネットキャンパスで問題を解いて送信のどちらかになります。

もちろん期限はあり、間に合わなかったらその教科は本試験を受験することができません。

言わば0点です。  

正直、上記にも書いたように、「自宅学習」「学校に行く必要があまりない」というのは決して楽観的ではなく、しっかり『自己管理ができていないと簡単に単位を落とす』というのが現状でした。

その学期の中間試験は全て合格し、7月末から8月上旬の本試験に臨みましたが、惨敗。

8科目中2科目しか合格できませんでした。6科目落とした、ということです。

放送大学の試験は一度落とした科目は次の学期に無料で再試験が受けられる、という制度があります。

これは嬉しいことです。しかし、物は考えようです。次の学期も何科目か申請しなくてはいけません。0科目でも良いのですが卒業からは遠ざかります。

私の場合は落とした6科目+4科目を申請しました。計10科目。結果として前期より多い科目数になってしまいました。

しかも、落とした6科目は再試験とはいえ、この学期も落としたらまた学費がかかります。

もちろんその教科を捨てて違う科目を取っても良いのですが、せっかく学費というお金をかけて申請したのですから簡単には捨てられません。

その結果、ズルズルと再試験の勉強をし、新しく申請した科目に手をつけた頃は本試験間際です。

そして、また何科目か落とす、再試験、新しい科目を申請、新規申請分は後に回る、単位を落とす、申請、再試験……の繰り返し。

結局、再試験があるから、ではなく「再試験を落とすと単位が取れなくなる」という負のスパイラルの連続になってしまうのです。

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試験の詳細

ここで、放送大学の試験についてお話ししようと思います。  

放送大学の試験は基本マークシート式か記述式です。マークシートと記述の両方があることもあります。試験時間は50分。教科によっては教材、ノートの持ち込みが可能。主に記述式が多いです。

まず、記述式の方からです。問題を見ると、「◯◯について800字以内で説明せよ」や「◯◯について教材を元に見解を書け」など、ほぼ論文に近いものもあります。記述式のメリットは教材が持ち込み可能な科目が多く、論点となっている事項をその場で確認できる。

しかし、デメリットは、持ち込みが可能な分、問題が難しくまとめるのが難しい。しかもまとめた上で書かなくてはいけないので時間がかかる。結局ギリギリになってしまうという点です。

私は文章を書くのが人より少し好きでしたので嫌いではありませんでしたが、過去問などで「この科目は記述式だ」とわかった時点でその教科を選ばない方もいます。

文章を書くのが好きな私でも時間はギリギリで最後は殴り書きになるのですから苦手な方は本当に苦手だと思います。  

次にマークシート式です。マークシート式と記述式の割合は7:3くらいでマークシート式が多いです。  

そんなマークシート式は大抵の科目が持ち込みは禁止されています。問題数は10問。時に15問や30問がありますが、基本は10問です。試験時間は同じく50分。

一見簡単そうに見えますが、合格点となる60点以上を考えると10問中6問を正解しなければなりません。

しかもその10問がとてつもなく難しいのです。もちろん簡単な問題もありますが、おまけのような問題です。

正直言って、どの問題も難しいです。

例えば、30問や50問であれば分からなくてもラッキーな正解で点を稼ぐこともできるでしょう。

しかし、10問となると話は全く違います。1問1問が正念場なのです。

1問を落とせば10点落としたことになるわけなのです。ですので、1問1問しっかり考えなければなりません。

大抵は4択ですが、時に5択中2つ選べ、という問題もあります。そうなってくるとますます難しくなります。

さらには、マークシート式で持ち込み可能の教科もあります。もちろんその分問題は難しいです。持ち込み可能なのですからその教科は落とせないのです。

その分、プレッシャーになり1問が重くのしかかってきます。  

放送大学の試験時間は50分ですが、試験開始30分経過すると退席が可能です。

この問題ですから30分で退席する方は少ないように見えますが、これが意外と多いのです。

簡単に言うと、分からないものは変に回答を変えたりせずにこのまま提出してしまう方、よほど試験に自信がある方、試験が全く分からず、適当にマークして出してしまう方……など様々です。

それが50分ギリギリまで粘ろうとする方にとってはプレッシャーになります。

30分経った時点で約半数の受験者が退席するのです。時間はあと20分しかありません。

記述式の方も30分ではまず書けません。マークシート式の方もわからない問題が5問以上あればそれが全て不正解だったら単位を落としてしまいます。

マークシート式持ち込み可能の方も問題が難しいので教材と問題の睨めっこです。ですので30分では終わりません。

結果、一人、また一人と退席していくとプレッシャーがますます増します。

そのくらいその教科のことを熟知していないと合格できない教科が多いのが放送大学の試験の特徴です。  

さらに言えば、一般的な大学だと、教授と仲良くなったり、授業の態度が良かったり、出席率が良かったりすれば、例えば58点であと2点足りなかったとしても、「同情点」という形で教授が2点上乗せしてくれて合格、ということもあります。

あくまでその大学、教授によります。しかし、放送大学は教授と顔をあわせる機会はほとんどありませんし、マークシートや記述ですので「同情点」はまず貰えません。

その点もあって、放送大学の試験は一般的な大学に比べとてつもなくレベルが高いと巷では噂になっています。

だから再試験があるのかもしれませんし、放送を録画し、何回も見られるようにしているのかもしれません。

だからこそ「自己学習」がとてつもなく重要になるのです。そんなことを知らず、勉強をおろそかにしていた私が、何科目も落とすのは当たり前なのです。  

そんな私が試験を合格でき卒業できたのか、簡単ではありますが、紹介します。

まず、卒業予定年数を多く見積もります。4年で卒業しようと思うからたくさん科目申請してしまうのです。

放送大学の平均卒業年数は6年?8年と言われています。ではゆとりを持ち6年で卒業しようと考えるのです。

もっとも絶対4年で卒業したい方は必死になるしかありません。6年に設定しておけば学期の科目申請は5?6科目になり、1日しっかり勉強をすればどんなに問題が難しくてもある程度は解けるのです。

これは私のやり方ですが、科目申請の前に過去問を見て問題のレベルを知ること、シラバスに載っている、前年度の平均点を見ることでただ卒業するだけであれば簡単な科目に行き着くことができます。

もちろん、自分のコースの必要単位数があるので難しくてもやらなければいけない時もあります。そして一番重要なことは次に書きます。  

私は、結局2年で卒業予定だったのが3年半かかりました。

しかし、2年が過ぎた後、こう思うようになりました。 「自分は勉強をしているのではない。学んでいるのだ」 矛盾しているように聞こえると思います。

しかし、勉強することと学ぶことは違うと思ったのです。学生にとって勉強とは「やらなければならないこと」です。

しかし、学ぶことは「自ら調べ理解を深める」ことになります。そう考えれば勉強と学びは雲泥の差があります。私はそれまでの考え方を捨て、勉強から学びに切り替えました。

するとこんな変化がありました。

・強制的な勉強ではなくなった
・好きなことをしっかり理解しようとした
・ただ大学を出ても意味がないこと、

何を学び何を考え大学を出たかを考え始めた 私は、この3点を導き出し、逆の意味で楽観的になりました。

それは、放送大学の「学び」のスローガンと似ていることがわかりました。おそらく違う大学では気がつかなかったと思います。

時間に追われ、レポートを書いて、試験を受けて、就活をする。それだけで終わりそうだったのです。大学が嫌いになったと思います。

しかし、放送大学ではレポートもなければ大学に通う必要はありません。就活も学校側のサポートがほとんどないので自分でゆっくり考えれば良いのですから、学業、学びに集中することができます。

もちろん就活に力を入れない大学ということで不安な方もいると思います。でも、就職するために放送大学に入ったのか? と聞かれると、今の答えは「No」です。

最初は大学卒業だけを目指していた私は、勉強ではなく学ぶことを覚えました。生涯学習の放送大学の名にふさわしい気がします。

放送大学は決して有名な大学ではありませんし、放送大学卒業で就職が有利になることはあまりないと思います。でも放送大学を卒業した人はわかってくれます。難しい試験を乗り切り卒業したわけなのですから。  

先日、中学の同窓会に行った時のことです。同級生は課長になっていたり、中堅として会社を引っ張っていました。

しかし、それを羨ましいとは思いませんでした。さらには担任の先生に「放送大学を卒業しました」と近況報告をした時、誰よりも褒めて頂けた気がします。「あの大学でよく頑張った。よくやったね」と。  

私は今、就職活動中です。年齢的なビハインドは負いました。しかし、それ以上に重要なことを知り、学ぶことができた。それが私にとって、放送大学を選んで良かったと思います。  

放送大学では友達を作ることが難しいです。しかし、フェイスブックでは放送大学のグループがいくつもあり、学長も参加されています。

そういう意味では、直接は会えなくても様々な意見や質問をすることができますし、自分と同じような困難に遭遇した方を見ると、「自分一人じゃなかったのだ」と安心することができます。  

少し自慢になってしまうかもしれませんが、大学で学んだことを参考にツテがある出版社から自己啓発本を発売することもできました。この本は放送大学で学んだことを中心に書いたものです。

すなわち、放送大学に入っていなければとても書けませんでした。

そういう意味ではとても放送大学には感謝していますし、卒業したからと言って学びがなくなったわけではありません。

この先、就職し何かを覚えなければなりません。そんな時に大学で学んだことがしっかり役立ってくれると確信しているのです。  

卒業式

最後になりますが、私は今楽しみなことがあります。それは、2016年度の学位記授与式、卒業式です。

放送大学の卒業式は前期卒業生も後期卒業生も東京のNHKホールにて行われます。あの紅白歌合戦が行われる会場で卒業式を迎えることができるのです。

さらには、祝賀パーティーが開催され、その後にはフェイスブックの放送大学グループでの卒業パーティーもあります。

どちらのパーティーにも学長が出席される予定です。こんな豪華な卒業式やパーティーは放送大学だからこそだと思います。  

そんな卒業式を前に胸を踊ろかせている私の体験記でした。

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